土地選びは、決して気を抜くことのできない注文住宅建築における重要な作業です。必ず現地に足を運んで、自らの目で見て確認するようにしなければいけないのは言うまでもありません。書類上は魅力があっても、現物を見るとイメージと違うと感じることはあります。生活の拠点として長く暮らすことになる場所なので、直感的な部分で抵抗を感じる場合は避けた方が良いかもしれません。

気になる土地が有って現地に足を運んでみると、老朽化した家が建っているという場合があります。売り地として出ていたのに家が建っているなら、注文住宅の敷地として購入することはできないと諦めてしまう必要はありません。何らかの条件が付されているので、事前にチェックした広告を見直すか現地の看板などの記載を確認してみましょう。他人の建物が建っている土地として売りに出されているとは考えにくいです。

可能性が高いのは、建物も込みで買取ってから買主側で取壊して更地にすることになるか、買主が見つかれば売主側で更地にするかのどちらかです。現況渡しとなっていれば前者で、更地渡しとなっていれば後者ということになります。後者なら更地にするための負担は売主が負担してくれますが、前者なら買主負担になります。この場合は、どの程度の費用が必要になるのかを具体的な見積もりをとって総額で判断する必要があります。

安易に即断してしまうと、取壊しに思っていた以上の費用が必要になって、予定している注文住宅が予算オーバーになることも考えられるので注意が必要です。