注文住宅で家を建てるとき、リビングルームの隣に和室を作る人も多いけれども、畳の部屋は使いにくいなどの理由で洋室にしたり井草の香りが好きなので畳スペースを作る人も少なくありません。洋室にするときリビングとの境界を壁にして完全な個室にする方法と壁を作るのではなく仕切りなる引き戸を設けて、個室にすることもできるしリビングとその空間を繋げて広い空間を作るなどのやり方もあります。これは注文住宅だからできるメリットになるわけですが、畳の部屋とは異なり畳スペースはリビングの一角に畳の空間を設ける注文住宅で取り入れたい手法の一つです。その場所から、リビングやダイニング、そしてキッチンまで見渡せるので、幼児期のお子さんをその場所で遊ばせながら家事ができるメリットがあります。
ただ、畳スペースは床よりも高い場所に作るので段差があるのが特徴です。乳幼児が動き回るようになると僅かな段差でも落ちてしまうとケガをするリスクがありますので、注意が必要です。この段差は、リビングとは別の空間をアピールできるメリットもあるので空間をそのままインテリア感覚で演出できますし、天井部分にカーテンレールを取り付けておくと、カーテンを閉めれば畳スペースだけ一つの部屋にすることもできるので、客間としての利用にも最適です。いろいろなメリットを持つ畳スペースではありますが、段差があることでバリアフリーにならないといったデメリットが挙げられます。
また、床よりも20~40cm程度の高さになるので天井までの高さが低くなり、部屋が狭く感じてしまうケースもあるのではないでしょうか。